保育ルームの環境を正しく設定する
スクールのワークタイム(自由遊びの時間)や、スポットケアでは子供たちはプレイルームの中で自由に選んだ遊びをしながら過ごします。ISLEではこの遊びの時間こそ非常に大事な時間だと考えています。なぜなら子供達は遊びを通して様々なことを学んでいるからです。まさに遊びは子供たちにとって仕事(work)なのです。この考え方はイタリアのモンテッソーリ教育など多くの幼児教育理論で共通しています。
スクールには各年齢の子供達に適した遊具(Toys)豊富にそろえられています。プレイルームに入った子供達はデパートのおもちゃ売り場に来た時のように目を輝かせてそれらの遊具に向かっていきます。子供はおもちゃで遊ぶことが大好きです。それは本能的に子供にはおもちゃで遊んで学ぼうとする能力が備わっているためであり、大人はそれをサポートするために良質の遊具を豊富にそろえて子供の脳に様々な刺激を与えてあげることが重要であると考えています。
また、ただ単にたくさんの遊具を並べるだけではなく、それらがプレイルームの中で適切に配置されていることが大事です。クリエイティブ・カリキュラムではプレイルームを「インタレストエリア」と呼ばれる各アクティビティごとのエリアに明確に分けて配置します。インタレストエリアには、ドラマティックプレイ(ごっこ遊び)、ブロック(積み木)、テーブルトーイ、ライブラリー(絵本)、アートなどの種類があります。それぞれのエリアは棚などで区分けされており、それによって子供たちはそれぞれの遊びに集中することができ、また子供同士の無用のトラブルを避けることができます。また、アクティブなドラマティックプレイやブロックと、しずかに読書をするライブラリーのエリアは離して配置するなどの配慮も必要です。
子供達が自由に取って遊ぶことができ、また終わったら自分で元の場所に戻せるよう遊具は背の低い棚に種類ごとに分かれて収納されています。また、どこに何がしまわれているかわかるように表示されており、常に同じものが同じ場所にあることで子供達は秩序を学ぶことができます。